EAに誕生した究極のイタリアン「Sartoria by Paulo Airaudo」
- Bangkok Guide
- 24 hours ago
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話題のスポット"EA"とは
オフィス街の中心地 南サトーン通り エンパイヤータワーの最上層部。バンコク最高層・最大級・究極のダイニングスポット「"EA" Rooftop at The Empire」。屋上59階から3フロアを占める「NOBU」をはじめ、ミシュランスターシェフが手がける極上レストランが集合。EA専用エントランスに一歩踏み入れたとたん、まるで別世界のハイエンド感がゲストを包むことでしょう。BTSチョンノンシー駅直結と、非常に便利な立地も魅力です。

で、その56階が「サルトリア by パウロ アイラウド」。

中へと続く通路。壁を彩る色彩が、自由、朗らかさ、さあ楽しいことが始まる…そんな予感を運んでくるよう。

「サルトリア」は、イタリア語で「仕立て屋」の意。デザインのモチーフもそうですし、お客さんそれぞれにピッタリ似合う、上質で美しいものを、心を込めて手作りする仕立て屋の仕事は、この店の精神と同じなのです。

ゴージャスな調度品に交じって、おっ、マリオ。シェフPauloの推しが、マリオとスターウォーズなんだそう。

素晴らしくロマンティック!空の上にいますよ!プロポーズみたいな一生に1度程度(?)の特別な日は、このような場所を予約すると成功率が上がりそうです。

高いところが苦手な私が全然平気だったのは、見下ろす地上よりも、見上げる空の方がずっと近く感じたから。私が今まで見たバンコクの高所ビューの中で、一番すごいと思いました。
シェフ パウロ・アイラウド

Chef Paulo Airaudo
自身ブランドのレストランを各国に展開する世界的シェフ。東南アジアでは現在ここが唯一です!いかつい迫力の風貌をお茶目なタトゥーが中和(タトゥーってこんな効果もあるのね)。そしてミシュランの星請け負い人ともいうべき料理の才覚。この人の料理ってどんな?と、誰もが知りたくなる。

Chef Aleš Donát Forbord
大将・パウロの絶大な信頼を得てバンコク店を任されている、料理長アレシュ・ドナット ・フォルボルド氏(右)。キッチンで調理に全集中の没入する迫真の姿と、フレンドリーでにこやかな接客のギャップが超カッコイイ。

キッチンの全容はテーブル席から丸見え。「むしろすべて見てほしい」と誇れるだけの究極のクオリティなのだとわかる。
8コースメニュー「L’OPERA COMPLETA」
~ Menu ~
L’OPERA COMPLETA
CONS OMMÉ
SNAC KS
WAGY U & CAVI AR
THE BREAD
HAMACHI
MINE STRONE
BOTTONI
RISOTTO
KINM EDAI PIGE ON
GRAPEFRUIT
PIÑA COLADA
PETIT FOUR
5,980B
(税・サービス料別)
~ CONS OMMÉ ~

リーキやわけぎなどを煮だしたコンソメを、ショットサイズの器でキュッと飲み干すのがコースの最初の一口。まるで懐石のお吸い物のように上品なお味です。
~ SNACKS ~

調理も食事も始まってるというのに、スタッフは「席を立って、シェフのデモンストレーションをご覧あれ」なんて、声をかけてくれます。ここはオープンキッチンのさらに上、“超”オープンキッチンと呼ばせてもらおうかな。

ヨーロッパから、現地から、そして日本からも。ミョウガや柚子など、和の香味を使いこなすのもシェフの真骨頂。

「これなんか、生きて届きますからね」と。あらゆる素材が、どう見ても新鮮。

「ここで仕事するの、楽しいだろうなぁ」と思わせる “超”オープンキッチンの様子もちらちら見ながら、さてコースにが本格的に始まります。
~ SNACKS ~

「スナック」その1:キッチンで「つまみ食い」を許されている楽しいひとくち。サクサクコーンに詰め込まれたのは、ミキサーで挽いたイタリアのソーセージ“モルタデッラ”。

「スナック」その2:ずわい蟹の柚子風味サラダとつぶ豆のタルト。拡大してみて!なんか小さくてかわいいモノたちが乗っかってるよ!

「スナック」その3:スペイン産赤海老、メロン、カフィールライム、花ハーブのタルト
~ WAGYU & CAVIAR ~

A5 Wagyuの赤身を使ったタルタルと、気前よくたっぷり添えたキャビア。2つが合わさって最高の味になるように調味してあります。
~ THE BREAD ~

自家製パン3種。柔らかくてもちもちのサワードウ、極細なのに存在感は太いグリッシーニ(スティック)、たった今焼けましたと言わんばかりのフォカッチャ。

パンとオイルが美味しすぎて、この先まだ長いんだと知りつつも、ついつい食べ続けてしまうのは、素敵なレストランあるある。
~ HAMACHI ~

純白のお皿に咲くバラは、軽くしめたハマチと大根。素材のおいしさを素直に伝える、すっきり爽やかな味付けは、凛としたプレゼンテーションとよく似合ってます。
~ MINESTRONE~

うまみを煮出したスープと、シャキッとした食感の具、野菜のおいしさをそれぞれに楽しめるのが秀逸。「ターボット」は、和名イシビラメ。
~ BOTTONI~

Bottoni=ボタンは、仕立て屋にちなんだモチーフ。さっぱり軽い系で進んできたのが、ここで思いきり濃厚クリーミーなパスタが登場、コースはさらに面白く。フィリングはまろやかな牛乳チーズ“タレッジオ”、ソースは “黄色ワイン”とも称されるヴァンジョーヌ、そして“和のまろやか”代表・ウニを添えて。
~ RISOTTO ~

鮮やな緑はパセリから。ネットリとろとろのチーズリゾットに、スペイン産の赤海老カラビネーロ、金柑のマリネ、柚子のパール仕立てをトッピング。
~ KINMEDAI ~

キンメダイのグリル フォアグラ、白ニンジンのピューレ、シャンパンソース添え
2~3日熟成させて、うまみをさらに凝縮。身はジューシー、皮はクリスピー、かぐわしく香るシャンパンのフォーム。メインにふさわしい一皿。尚、メインは、この魚料理または鳩料理のいずれかを選びます。
~ GRAPEFRUIT ~

薄焼きメレンゲ、濃厚シャーベット、フルーツ果肉、ホワイトチョコのムースのレイヤー。口直しというより口驚かし。目が覚めるほど爽やかで美味。
~ PIÑA COLADA ~

ピニャコラーダ
ラム・パイナップル・ココナッツのカクテルに着想を得た創作。パイナップルのアレンジは、スモーキーな風味のコンソメフォーム、コンポート、シャーベットと変幻自在。
~ PETIT FOUR ~

フルーツは、フランス産の桃、ライムの炭粉で風味を添えたライチ、マンゴー。

リコッタチーズのクリームとレモンジュレのタルト

70%カカオのプラリネ、ラズベリーシュークリーム、塩キャラメルクリームをサンドしたチョコレートクッキー。

パウロシェフの推しキャラ・ベイダー卿のグミ。強めのウイスキー味がオトナ。柔らか~い食感でおいし~い!

“プティフール”は、“ちょっとした小菓子”どころか、花火大会のラスト、真心の乱れ咲き。これって最近のグルメ界のトレンドですよね。感動が最後までずっと続いたダイニング体験。

蛇行するチャオプラヤー川。あっちとこっちにかかる2つの橋。高層ビル群。車の大渋滞。バンコクの色んな“見どころ”を、席に居ながらにして見渡せます。究極のゴージャスなのに、我ながら驚くほどリラックスできたのは、シェフもスタッフも一丸となって、楽しい雰囲気づくりに心を尽くしてくれるから。大切な日に選んで、きっと後悔しないだろう一軒。
Sartoria By Paulo Airaudo